内容説明
2020年春、写真家が歩いた東京。
著者等紹介
初沢亜利[ハツザワアリ]
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。東川賞新人作家賞受賞、日本写真協会新人賞受賞、さがみはら賞新人奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっさん
119
★★☆ いやぁ、改めて1年間で世の中すっかり変わっちまったよなぁ( ;∀;) このコロナ騒動で「人の優しさ」と「人の卑しさ」に等しく触れてきた気がするわ。2020/11/29
ゆみきーにゃ
94
写真集。一年前と果たして変わっているのだろうか?GW中緊急事態宣言が発令しているにもかかわらず地元の小さな公園も県外の人たちで溢れていた。終わりが見えない戦いはいつまで続くんでしょう。。。2021/05/11
keroppi
82
コロナが襲った東京を撮り続けた写真集。緊急事態宣言解除後で終わっているが、写真家はその後も撮り続けているのだろうか。写し出されるのは変わってしまった日常。医療現場が写されることはなく、ここにあるのは我々が目にした世界。いつか、あーこんなことがあったねと懐かしみながら眺められる日が来ることを願って。2020/12/06
肉尊
77
2020年春、緊急事態宣言が発令され、混乱する首都の一瞬一瞬が映し出されている。あの時思った。マスクは一生だって。そのマスクさえも手に入らない異常事態。路上マスク売り!いたいた。他にも、密になる喫煙所、マスク越しにキスするカップル、異様ともいえるソーシャル・ディスタンス、コロナで職を失ったとおぼしきホームレスなど。家に籠ってたあのときの街の表情を伝えてくれる。地元の商店街では、閉鎖する飲食店が不要になった皿など「自由にお取りください」と置いてあったな。非日常が今や日常化してしまった。2023/01/13
キク
51
北朝鮮や沖縄を鮮やかに切り取り、各種新人賞を受賞した初沢さんによる、2020年のコロナ禍の東京の写真集。満開の桜の下には誰もいない上野公園、マスクをつけたペコちゃん、自粛営業に従わず警察に事情聴取されるバーのマスター、在留管理局の窓から見えるマスクを配られず密集で閉じ込められる外国人、路上飲みする老人、中国人お断りの張り紙を貼る中華料理店、「我、人生に悔いあり」という色紙を掲げるホームレス、警戒を示すため赤い照明をつけるレインボーブリッジの横にある五輪のオブジェ。言葉では残せない2020年の東京があった。2021/07/30
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